2013年4月5日金曜日

『永遠平和のために』


『永遠平和のために』
カント

古典が今でも読み継がれているというのは、内容が現代にも通用するからですよね。
例えばトゥキュディデスあたりは、現代の国際関係学のほとんどを、彼が生きていた当時既に知っていた、というのは政治学を学ぶ人がよく耳にすることです。

平和とはなんなのか、という問いについて考える場合に、この本は外せないでしょう。
非常に短いのですが、後に多くの議論がなされており、現代の様々な学問分野に影響を与えている一冊です。

特に印象に残っているのは、彼が「公開性」に言及していること。
現代の政治にも共通するテーマの一つです。
近年の急速なインターネットの発展によって、「公開性」は更に複雑かつ重要なものになりました。
今一度、古典を読み返し、過去の出来事やそこから生まれた思想などに触れてみる良い機会かも知れません。

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