2013年4月14日日曜日

『15歳からのファイナンス理論入門』

『15歳からのファイナンス理論入門』
慎泰俊

タイトルの通り、中学生向けのファイナンスに関する本。
しかし数字に弱い大学生や大人が超入門書として読んでも面白い一冊です。

印象に残った点をざっとですが、書き留めておきます。

⑴人は多くの場合リターンに慣れてしまっているため、リスクを取ろうとしない。
すると、追加的なリターンに徐々に幸せを感じられなくなる。

これは限界効用逓減の法則のことでしょうか。空腹時に食べる一つ目のおにぎりは非常に美味しいと感じますが、2つ目、3つ目と繰り返すにつれ、その効用は減少するというような例が頻繁に引き合いに出されます。

⑵時間が限られているときの意思決定と、人生における意思決定は共通する。

一見すると、人生は長く感じますが、同時に短いものでもあります。年末になると、一年の短さと時の経過の早さをしばしば感じます。人生も限られた時間、であるので、その中で何ができるか、何をするかなどの意思決定をしていくことは常に重要です。10分などと、明確に短い時間しか与えられていない場合は何を最初にすべきか、をよく考えますが、それをより長いスパンでも考えることは重要です。


他にもファイナンス理論の基礎的なことが書かれているので、ファイナンス理論とはなんだ?という人にとってちょうど良い本だと感じました。

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