2013年7月3日水曜日

『こんな日本をつくりたい』

石破茂×宇野常寛

日本のカレーをインド人に食べさせる映像があった。
インド人はうまいといいながらカレーを食べていた。
本場の味を取り入れつつ、新たな風を吹き込んで発展させていく日本のスタイルである。

石破カレーというものがある、その名の通り、自民党の石破茂氏が党大会の前に、自民党本部で配布するカレーのことだ。大のカレー好きである石破さんは学生時代、毎日のようにカレーを食べていたという。

その石破さんと注目の若手論客である宇野氏の対談を収録した一冊である。
生まれた時代も、育った環境も違う両者がどのような対談をするのか興味深かったため、手に取った。

社会保障、雇用、農政、国防、地方自治、選挙制度など、対談の内容は多岐にわたる。地元選挙区ではいわゆる農業票が強い石破さんだが、TPPに参加し、農業を外に広げていく考えを持っているという点は、若い世代(一纏めにできるないとは思うが)の意見と共通する印象を受けた。

一方で、宇野氏の意見などと食い違うこともあった。それは至極当然のことである。

若い世代と年配の世代、世代間格差が問題となっている今だからこそ、世代を超えた対話が必要であるように感じた。

お互いの意見を尊重し、違った意見の中にもいい点を見つけて取り込んで前進していく。
まさに外国の文化を取り入れて発展していく料理の世界のように、今後の政治に期待したいものである。

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