2013年7月4日木曜日

『23分間の奇跡』

ジェームズ・クラベル
青島幸男 訳

The Children's story......but not just for children

そんな言葉が表紙に書いてある。

ストーリーは単純だ。
幼い児童のクラスに新たに担任の先生として赴任した。
これまで子どもたちが教わっていた教師とは全く違う雰囲気を醸し出し、違った意見を述べる先生がやってくる。
新しい先生によって、子どもたちの考え方は、たった23分間で変わってしまうという教育の持つ恐ろしい力を書いたものだ。

Amazonなどのレビューでは、大人も考えるべき、教育の問題!などと、書いている人々が多くいた。確かにそうなのだが、これは教育の場だけに当てはまることではない。

大人でさえも、日常のあらゆる場面でバイアスにかかっている。最近で言えば、反日デモを煽ったマスメディアが例として挙げられるだろう。
これまで持っていた考えを簡単に変えられてしまい、加えて自分の認識が変わっていることに気づかない人すらいる。

教育の問題に限らず、世の中のあらゆる場面で、洗脳に近いことが起きている。
その意味で私はnot just for children という言葉を受け止めたいと思った。

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