2013年7月27日土曜日

物語 タイの歴史

柿崎一郎 著

東南アジアの雰囲気が好きな日本人は多いと思う。
特に若者にとっては、物価や治安の面から、旅行しやすい地域でもある。
また、個人に限らず多くの企業が東南アジア地域に進出をしている。

単なる旅行でも目的地の歴史や情勢を知ってから行くとさらに楽しめるものだ。
タイを旅行するにあたって、本書を購入した。

本書で強調されているタイの姿とは、世渡り上手な姿である。
特に13世紀以降のタイ(それに相当する王朝)はその世渡り上手さを生かして、
自国の発展と安全保障を確立してきたと言える。

特に、フランスとイギリスの緩衝地帯として存在していた点などを見ても、他の諸国家の力をうまく利用してきた事がうかがえる。

後半では、タクシン政権の話を中心とした現代のタイを書いている。
世界銀行が言うような、中所得国の罠に嵌りつつあることを感じさせた。



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