2013年6月8日土曜日

『売れる色の理由』

芳原信

色が人間に与える影響には以前から興味があったので、手に取ってみた一冊。
今後のマーケティングや日々の生活に生かしたいと思える内容だった。

具体的な商品を上げ、色による効果を語っている。また、同じ市場で競合する会社同士の色の戦略も面白い。

シャンプーを例に挙げると、花王、ユニリーバ、P&Gといった会社ごとに商品のカラーは異なる。例えば、ユニリーバのラックスは白に金色の文字と、高級感を全面に表現していうる。高級感を表現することが、海外ブランド製品に共通する戦略である。
一方のアジエンスは東洋的な美を表現するために、金色あるいは銀色のボトルを採用している。
また、資生堂が発売したTSUBAKIは大ヒット商品となったが、これも東洋的な美を表現したものといっていいだろう。

またこういった色のイメージに合わせた宣伝や広告の戦略が組まれることが一般的である。

ほかにも看板の色が与える影響など、実例を交えて解説している。

ビジネスパーソンだけでなく、主婦や学生が読んでも日々の生活の中で、商品に対する見方が変わるであろう一冊だ。


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