2013年6月6日木曜日

『世界を虜にする企業』

『世界を虜にする企業』
ZARAのマーケティング&ブランド戦略

ヘスス・ベガ

スペインのファッションブランドZARAのマーケティングやブランド戦略について書かれた本。
著者はGoogleやスターバックス、あるいはZARAのようなセクシーカンパニーこそが今後の世界を牽引してくと熱弁する。
セクシーカンパニーとは、私なりに解釈すれば、コストや品質はもちろんのことだが、客の感情に訴えかけて、自社のサービスに共感してもらうことで商品を買ってもらうようなことに成功している企業である。
まさに昨今のアップルはその例とも言えるだろう。
アップルの商品が好きだから買う、という顧客が多いのは確かだ。

しかし著者は、成功した企業が陥るリスクは、成功そのものにあると忠告する。
これは以前紹介したシャネルの考え方と一致する点があり、変化し続けられないものは生き残らないということなのだと解釈した。

ZARAの場合の”変化”とは、常に新しい欲望を持ち続けることである。
イメージを磨いて、インテリジェンスを手に入れ、そしてパーソナリティを創り上げる。このようなブランド戦略を行い、なおかつ新たな欲望を追い求め続ける。

確かに世界にインパクトを与え、有名になっている人こそ、一つの成功で満足していないなと感じる。 既に一生を遊んで暮らせるくらいの額の金額を稼いでいる人が更に投資を続けたりする。

今後世界で通用していくためには、常に新しい目標を見つけ、それらを実現することができる能力に加え、自分ではなく相手がどのようなものやことを欲しているのかを理解することが重要なことであると感じた。
これは個人と企業の両方に共通することである。



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