『サッカー戦術クロニクルⅡ』
西部謙司
サッカー戦術クロニクルに続く第二作目。
前作はトータルフットボールとは何か、という中心的な問いに沿って文章が展開されていたが、今作は現代サッカーの種々の戦術について、だいぶ幅広く取り扱っている。
現代サッカーとは何かと言われると、21世紀に突入してからは、カウンター型とポゼッション型のチームの2極化のように感じられる。
ただし、圧倒的にポゼッションを重視するチームは少なく、それゆえ、その代表でもあるバルセロナは多くの人を魅了するサッカーとしてみなされるのではないだろうか。
ただし前者のカウンター型といっても実際は様々で、いったんリトリートしてからカウンターを狙うチームもあれば、高い位置からプレスをかけてショートカウンターを狙うチームもある。
一つ言えるのは、ボールを持っているチームの方がリスクが高いということ。
より組織的で、固い守備陣が構えている場合は、なおさらだ。
本文ではチェルシー、リバプール、そしてノルウェーなどの戦術を例にとって、戦術を分析していく。
読書して思ったことは、チームの戦術はチームのメンバーによって、大きく左右するということ。当たり前のように感じるが、どんなに一貫したスタイルを貫いているように見えるバルセロナであっても、メッシがいるときといないときでは随分違う。
かつてのチェルシーのカウンターもドログバというターゲットがいたから、あの戦術が用いられた。
今後のサッカー界においても、一部の突出した選手を中心とした戦術の進化が予想できる。
2013年5月16日木曜日
2013年5月13日月曜日
『ジャーナリズムの原則』
『ジャーナリズムの原則』
ビル・コヴァッチ
アメリカの大学のジャーナリズムを学ぶ学生が、入門書として手に取る機会が多い一冊。
アメリカのジャーナリズムに関して細かく書かれているので、日本のジャーナリズムと比較することができます。
残念なのは日本語の訳。
私の読解力の低さも相まって、非常に難解な文章に感じました。
とにかく読みにくい。
今度、原書を手に入れて再び、読みたいと思います。
ビル・コヴァッチ
アメリカの大学のジャーナリズムを学ぶ学生が、入門書として手に取る機会が多い一冊。
アメリカのジャーナリズムに関して細かく書かれているので、日本のジャーナリズムと比較することができます。
残念なのは日本語の訳。
私の読解力の低さも相まって、非常に難解な文章に感じました。
とにかく読みにくい。
今度、原書を手に入れて再び、読みたいと思います。
2013年5月8日水曜日
『池上彰の政治の学校』
『池上彰の政治の学校』
池上彰
昨今の時事問題解説番組の増加によって、日本人で彼を知らない人はいないだろうと推測される池上さんの一冊。
これまた、政治の基礎の基礎を非常に分かりやすく解説しています。
私の専門は広く言えばまさに政治経済なのですが、本当にわかりやすい。
専門として勉強している人でも、他人、特に子供にも分かるように政治を解説するのは少し難易度が高いことです。
選挙、政党、官僚、ポピュリズムなど広く浅く解説しています。
ネット選挙に関する章もありましたが、ここだけは内容が希薄です。
冒頭でも述べたように、非常に分かりやすい一冊なので、超超入門として読むのはかまわないと思いますが、これだけで理解した気にはならない方がいいと感じました。
また、池上さん本人の意見も極めて少なく、この本からだけでは彼の政治に対する見地などが分かりづらく、曖昧に感じます。今回の執筆の目的は自らの立場を表明することではないとしても、意見が少なすぎます。
巷でたまに言われることですが、メディアに露出している姿だけで判断すれば、池上さんはジャーナリストではなく、単なる学校の先生のようです。というのも、何が原因なのか知りませんが、自分の意見を全面に出すことは稀です。
一言で言えば、発表報道する個人、と表現するのが妥当ではないかと本書からも伺えました。
池上彰
昨今の時事問題解説番組の増加によって、日本人で彼を知らない人はいないだろうと推測される池上さんの一冊。
これまた、政治の基礎の基礎を非常に分かりやすく解説しています。
私の専門は広く言えばまさに政治経済なのですが、本当にわかりやすい。
専門として勉強している人でも、他人、特に子供にも分かるように政治を解説するのは少し難易度が高いことです。
選挙、政党、官僚、ポピュリズムなど広く浅く解説しています。
ネット選挙に関する章もありましたが、ここだけは内容が希薄です。
冒頭でも述べたように、非常に分かりやすい一冊なので、超超入門として読むのはかまわないと思いますが、これだけで理解した気にはならない方がいいと感じました。
また、池上さん本人の意見も極めて少なく、この本からだけでは彼の政治に対する見地などが分かりづらく、曖昧に感じます。今回の執筆の目的は自らの立場を表明することではないとしても、意見が少なすぎます。
巷でたまに言われることですが、メディアに露出している姿だけで判断すれば、池上さんはジャーナリストではなく、単なる学校の先生のようです。というのも、何が原因なのか知りませんが、自分の意見を全面に出すことは稀です。
一言で言えば、発表報道する個人、と表現するのが妥当ではないかと本書からも伺えました。
2013年5月5日日曜日
『サッカー戦術クロニクル』
『サッカー戦術クロニクル』
西部謙司
ゴールデンウィークということで、前から気になっていた本を一気に購入しました。
政治、経済、マーケティング関連、哲学、小説、etc
今回紹介するのが、スポーツ関係の一冊。
特にサッカー好きとしては外せない一冊。
以前から読みたかったのです。
サッカーを見る場合に、何を考えているでしょうか。
華麗な足技。
スーパーゴール。
イケメン。
などなど。
しかし、サッカーの戦術と、戦術と個の選手の関係、またその歴史といったことを理解すれば、もっと楽しく観戦ができます。
本書はトータルフットボールとは何か?という問いを最初に立て、これまでのサッカーの歴史から、各時代の有名だったチームに焦点をあて、戦術を類型化するとともに詳しく解説しています。
それぞれの時代を飾るチームは、サッカーファンなら既に知っている人は多いと思います。
しかし最近サッカーを見始めた、という方には少し難しいかもしれません。
そういう方々には『宮本恒靖のワンランク上のサッカー観戦術』を事前に読んでおくことをお勧めします。
西部謙司
ゴールデンウィークということで、前から気になっていた本を一気に購入しました。
政治、経済、マーケティング関連、哲学、小説、etc
今回紹介するのが、スポーツ関係の一冊。
特にサッカー好きとしては外せない一冊。
以前から読みたかったのです。
サッカーを見る場合に、何を考えているでしょうか。
華麗な足技。
スーパーゴール。
イケメン。
などなど。
しかし、サッカーの戦術と、戦術と個の選手の関係、またその歴史といったことを理解すれば、もっと楽しく観戦ができます。
本書はトータルフットボールとは何か?という問いを最初に立て、これまでのサッカーの歴史から、各時代の有名だったチームに焦点をあて、戦術を類型化するとともに詳しく解説しています。
それぞれの時代を飾るチームは、サッカーファンなら既に知っている人は多いと思います。
しかし最近サッカーを見始めた、という方には少し難しいかもしれません。
そういう方々には『宮本恒靖のワンランク上のサッカー観戦術』を事前に読んでおくことをお勧めします。
2013年5月3日金曜日
『茶の本』
『茶の本』
岡倉天心
100年以上前に、ニューヨークでも出版された一冊。
茶に関して書かれた本で、世界中で読まれているもの。
幼い頃、お茶といえばただの飲み物だったが、年を取るたびにそれに対する意識は変わってきた。
おそらく日本という社会で生活しているうちに徐々に個人にしみ込んでいくものなのだろう。それが文化というものなのだろうかとも思ったり。
本書では、茶の期限、種類など詳しく説明している。また、茶と禅、あるいは芸術鑑賞などについても解説している。そのため、海外に行く前に日本人が読み、他者に広めていくという目的でもいい。
外国に行くと、もちろん現地の文化に触れる機会が増え、それを理解することが求められる。しかしながらこれ以上に求められるのは、自国の文化をどれだけ知っていて、それをいかに面白く、うまく説明できるか、という点である。
日本人が日本にいて感じないこと、気付かないことは、自身がマイノリティとなった環境で初めて強く感じることが多い。
近年、しばしば国際人だとか、グローバル人材という言葉があるが、彼らこそ、自国の文化や自国に関する知識が多いことが求められる。
岡倉天心
100年以上前に、ニューヨークでも出版された一冊。
茶に関して書かれた本で、世界中で読まれているもの。
幼い頃、お茶といえばただの飲み物だったが、年を取るたびにそれに対する意識は変わってきた。
おそらく日本という社会で生活しているうちに徐々に個人にしみ込んでいくものなのだろう。それが文化というものなのだろうかとも思ったり。
本書では、茶の期限、種類など詳しく説明している。また、茶と禅、あるいは芸術鑑賞などについても解説している。そのため、海外に行く前に日本人が読み、他者に広めていくという目的でもいい。
外国に行くと、もちろん現地の文化に触れる機会が増え、それを理解することが求められる。しかしながらこれ以上に求められるのは、自国の文化をどれだけ知っていて、それをいかに面白く、うまく説明できるか、という点である。
日本人が日本にいて感じないこと、気付かないことは、自身がマイノリティとなった環境で初めて強く感じることが多い。
近年、しばしば国際人だとか、グローバル人材という言葉があるが、彼らこそ、自国の文化や自国に関する知識が多いことが求められる。
2013年5月2日木曜日
『はじめてのゲーム理論』
『はじめてのゲーム理論』
川越敏司
数学関係が苦手な人がしばしばお世話になるブルーバックス。
今回はゲーム理論について解説された一冊を紹介したい。
数学が苦手でも、ゲーム理論の考え方は政治や経営などにも影響してくるので、最低限は理解しておくべき分野である。
本書はその基礎から丁寧に解説し、練習問題、そして応用的な要素など、幅広く盛り込んでいるため、初心者にはおすすめ。
ナッシュ均衡に関する交差点の例は非常に分かりやすい。
しかしこの手の理論はいくらでも奥がある。さらに学習を続ける人のための文献リストも活用したい。
川越敏司
数学関係が苦手な人がしばしばお世話になるブルーバックス。
今回はゲーム理論について解説された一冊を紹介したい。
数学が苦手でも、ゲーム理論の考え方は政治や経営などにも影響してくるので、最低限は理解しておくべき分野である。
本書はその基礎から丁寧に解説し、練習問題、そして応用的な要素など、幅広く盛り込んでいるため、初心者にはおすすめ。
ナッシュ均衡に関する交差点の例は非常に分かりやすい。
しかしこの手の理論はいくらでも奥がある。さらに学習を続ける人のための文献リストも活用したい。
『政策立案の技法』
『政策立案の技法』
ユージン・バーダック
カリフォルニア大学バークレー校公共政策大学院の教授の授業などを実際に現地に留学した方々が日本語に翻訳した一冊。
バークレーと言えば、カウンターカルチャー、革新的なアイデアなどリベラルな気風の土地。私も何度か訪れたことがある。
バークレー校は理系文系問わず、公立大学では世界トップクラス、いやトップ。
アイビーリーグと並ぶ名門中の名門。
孫正義さんや緒方貞子さんが過去に在籍していた大学である。
本書では政策立案にあたって、踏むべきプロセスなどが細かく書かれており、公的な機関で働いている人はもちろん、企業の経営などにも役に立つのではと感じた。
主に8つのステップにわけて、政策立案について解説している。
1.問題を定義する
2.証拠を集める
3.政策オプションを組み立てる
4.評価基準を選ぶ
5.成果を予測する
6.トレードオフに立ち向かう
7.決断!
8.ストーリーを語る
本書を読む前に、最低限度の関連する知識があると、より深く理解できる一冊である。
ユージン・バーダック
カリフォルニア大学バークレー校公共政策大学院の教授の授業などを実際に現地に留学した方々が日本語に翻訳した一冊。
バークレーと言えば、カウンターカルチャー、革新的なアイデアなどリベラルな気風の土地。私も何度か訪れたことがある。
バークレー校は理系文系問わず、公立大学では世界トップクラス、いやトップ。
アイビーリーグと並ぶ名門中の名門。
孫正義さんや緒方貞子さんが過去に在籍していた大学である。
本書では政策立案にあたって、踏むべきプロセスなどが細かく書かれており、公的な機関で働いている人はもちろん、企業の経営などにも役に立つのではと感じた。
主に8つのステップにわけて、政策立案について解説している。
1.問題を定義する
2.証拠を集める
3.政策オプションを組み立てる
4.評価基準を選ぶ
5.成果を予測する
6.トレードオフに立ち向かう
7.決断!
8.ストーリーを語る
本書を読む前に、最低限度の関連する知識があると、より深く理解できる一冊である。
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